Ruthin School(イギリス)への短期留学

Ruthin高校への短期留学

Ruthin高校は、イギリスのウェールズにある740年もの歴史を持ち、英国内でも高い評価を受けている私立高校です。
私たちG10の生徒5名は、令和7年9月3日から12月12日にかけて、この高校のA-levelの授業を受講しました。履修するプログラムも含めて、これまでとは全く異なる環境だからこその気づきを得ることができた3ヶ月間でした。
以下は、私たち5人の現地レポートです。

授業の様子

Ruthin高校はA-level(イギリスの学校教育における学習レベル)中心のカリキュラムで、HiGAでは開講されていないコンピューターサイエンスやビジネス、経済の授業もありました。授業スタイルは先生によって異なるものの、少人数で先生との距離の近い授業ばかりでした。全ての授業が英語であることから、最初から全てを理解することはできませんでしたが、常に先生が気をかけてくださったので、楽しく授業を受けることができました。
毎週月曜日にはテストがあり、自分の教科のテストがある日には同じ教科を取っている友人と共にテストを受けます。選択教科によっては空きコマが週に4回ほどあるので、生徒は買い物をしに行ったり、カフェテリアで勉強をしたり、運動をしに行ったりと様々な使い方をしていました。
週に1回、必ずエレクティブ(選択授業)を受講する必要があり、地政学や人体学、模型制作の授業など自分の興味をより狭く深く探究できる機会が豊富にありました。個人的に、時事問題や世界情勢に目を向けた地政学の授業は非常に印象的でした。

最後の授業では、先生がトランプを使った手品を見せてくださったり、クラスメイトでババ抜きをしたりしました。

学習する内容が、日本では大学で学習する範囲であることが多々ありました。

クラブ活動とエレクティブ活動について

Ruthin高校でのクラブ活動には、多様な種類があり、活動日もクラブによってまちまちでした。学校で認可されたクラブの実施時間は、放課後の時間帯なのですが、それ以外にも、平日の夜や休日の時間を使ったアクティビティが多くあります。時には、チームを組んで他校と交流する機会もありました。そのような場合には、学校の授業を欠席することもあります。また、先生が個人的な授業を開くことがあったのは印象的でした。昼休憩や、場合によっては休日にまで、生徒の学びに寄り添っているように見受けられました。
クラブ活動とは別に、エレクティブ活動というものもあります。これは、学校が提供する、将来の進路を見据えた課外活動、探究活動の機会で、毎週一時間分の授業時間が充当されています。クラブ活動と同様に、様々なクラスが開講されています。

Running Clubで訪れた山での写真

バックフィールドでは寮のフットボールチームも活動します

Ruthin高校の寮生活

学校の寮は男子寮、女子寮が分かれており、それぞれ2つずつあります。各寮にはハウスペアレンツ(house parent)やサポートしてくださる方がいらっしゃるため、相談したいことや困ったことがあればいつでも話を聞いてくれます。
A-levelの生徒は全て一人部屋が割り振られ、GCSE(A-levelの前)の生徒は二人部屋か一人部屋に割り振られます。部屋の掃除やベットメイキングは、学校に行っている間に清掃スタッフのかたが済ませてくれます。洗濯も、水曜日に洗濯袋に入れて部屋の前に置いておくとスタッフの方が洗ってくださり金曜日には綺麗になった状態で帰ってきます!
寮にはコモンルームと呼ばれる共有スペースやキッチンがあり、みんなで勉強したり、ハウスペアレンツの方に教えてもらってクッキングをしたりして楽しみました!私たちは、チョコクッキーやレモンケーキなどたくさん体験させてもらいました!全寮制ではないので、寮に住む生徒のほとんどは母語が英語ではなく、みんなで英語を学んでいる感じがします!様々な国籍を持つ生徒とフランクに話ができる環境は素敵でした!

寮で教えてもらって作ったレモンケーキ

寮の部屋(男子)

週末について

学校のない土日は基本的に自由時間となっており、生徒はそれぞれ有意義に時間を過ごすことができます。中でも特に印象に残っているのが、学校主催の日帰り旅行です。月に2回程度学校が企画してくださり、ウェールズやイングランド各地の歴史ある街や観光地を訪れる機会がありました。
訪問先の一つであるランゴレン(Llangollen)は、ウェールズ北東部に位置する街です。当日は、ランゴレン運河と呼ばれる運河沿いを散策した後、歴史的な城跡を目指してハイキングを行いました。数百年の歴史を持つ街並みと、山や川に囲まれた豊かな自然が調和した、とても神秘的な場所でした。また、ルシンから車で約2時間の場所にあるイングランドの都市・ヨーク(York)では、1000年以上前に活動していたヴァイキング(Viking)という民族に関する博物館を訪れました。展示やアトラクションを通して、イギリスの歴史をより深く学ぶことができました。その後はマーケットを散策し、食事を楽しみました。イギリスならではの雑貨やお土産を見つけることができ、非常に興味深い時間でした。これらの中でも、現地で食べたピザがとても美味しかったのが印象に残っています。
帰国直前には、イングランドの街・チェスター(Chester)を訪れ、クリスマスマーケットを散策しました。イギリスでも日本と同様に、12月初めから街全体が徐々にクリスマスムードに包まれていきます。マーケットには、温かい食べ物やお土産、雑貨など、雰囲気の良い素敵なお店が数多く並んでいました。
このような旅行のほかにも、クラブ活動やハイキング、買い物など、心身ともにリラックスできる充実した時間となりました。

ヨークで食べたピザ

運河ではレジャーも楽しめます

クリスマスマーケット。暖かい雰囲気でした

周辺の地域について

ルシンはイギリスのウェールズ北部に位置しており、人口はおよそ5600人、面積は8㎢程度の小さな町です。東西は小高い山に挟まれ、辺りには羊や牛などの放牧地が拡がる長閑な場所でした。建築物や食べ物などにはウェールズの中世的な雰囲気がよく感じられ、新鮮な文化的体験でもありました。
このルシンの街には英語と共にウェールズ語を話す人が多く、標識なども英語との二言語で表記されています。因みに”Ruthin”という名称は、「赤い砂岩」という意味のウェールズ語に由来しているそうです。
気候が、強くはなくとも弱い雨の日が多く、雨風の中で暮らしているような感じがありました。一方で、快晴の日は空気が澄んでいてとても心地よいです。1日の間に四季があると言われるほど天候や空気は変わりやすく、しばしば虹を目にすることがあるなど、日本とは違った感覚で1日を過ごしました。冬が深まると日照時間もかなり短くなります。
休日について、歩いて数分の距離にはスーパーマーケットやギャラリーなどがあり、町をよく散策しました。また、近くの山の山頂までは6,7km程度と短く、歩いて登れば町全体を一望することができました。
そのほかにも、地元ボランティアやパークランなど、地域の活動にも参加しました。とりわけ、最終週に学校の全員で参加した教会でのクリスマスキャロルは、非常に印象的な思い出です。人も風景も牧歌的で穏やかな雰囲気が素敵な地域で、ルシンの学生や教師もこの地に足をつけて学んでいる、そんな場所でした。

ある日のストームの写真

町の中心部での写真。夕暮れも早いです。

食堂の2階から見える隣の放牧地。