未来創造科 -Creating Our Future-
変化が激しく先行きが見通せない時代に置いて、どのようにすれば豊かに生きていくことができるのでしょうか。未来創造科では、「WELL-BEING 幸せ」「ENVIRONMENT 環境」「PEACE 平和」という3つのテーマを探究し、それぞれの答えを見つけていきます。
WELL-BEING 幸せ
WELL-BEINGの授業では、言葉の定義を再考したり、自分達がWell-beingを探究する意味や価値を話し合ったりして、マインドセットを整えます。その後、同心円的(自分→家族→学校の先輩や職員→研究者)にインタビュー調査や文献調査を行いWell-beingについて調査探究を行います。
ENVIRONMENT 環境
ENVIRONMENTの授業は、自分達が住んでいる大崎上島町の統計データの分析からスタートします。地域のWELL-BEINGを創出している企業、団体と連携し、プロジェクトを立ち上げ社会実装します。
PEACE 平和
PEACEの授業では、過去現在において、「幸せ」や「平和」を阻害する要因について探究し、学校のMISSIONである「平和な社会の実現」のために、どのような考え方や行動が必要なのか探究します。
学習した生徒の振り返り
私たちは、この3年間で「全ての人が幸せに生きるためにどうすれば良いのか」ということを未来創造科の授業で考えてきました。結論は人それぞれだと思いますし、これからたくさんの経験をするのでどんどん変わっていくと思います。しかし、未来創造科で学んだ考え方、ものの見方は、これからの生活において、とても活用できると思いました。結論を出したりしないといけない時に多面的に物事を捉えたり、矛盾が生じていないか考えたり、どのような意味が隠されているのか探ったりというふうにとても役に立つと考えます。この3年間で学んできたことを、これから自分の生活に存分に活用していきたいです。
三年間の未来創造科、特にGlobal Justice(PEACE)での取り組みが特に私の考え方に影響を与えた。沖縄での活動では、戦争という非日常が実際起きていたことを実感し、衝撃を受けた。この体験によって「それぞれの立場から具体的な事象を捉える」「世界全体から俯瞰して考える」ことの重要性に気づくことができた。概念を軸に作品作りを行い、ワークショップを行ったことも、多くの学びがあった。まずは、チームで合意形成や方針を立てたり、一丸となって同じ方向に進んでいく難しさと多くの失敗を経験できた。これは、私にとって非常に大きな出来事である。未来創造科の授業を通して人との向き合い方が変わった。
自分と他人の考えや価値観が違う可能性を常に考えられるようになった。これまでは私自身の中に「自分と他人は考えていることが大体同じであるはず」という前提があり、価値観の違いを受け止めて認めることができていないこともあったが、well-beingの単元で各々の幸せについてインタビューしつつ考えたり、environmentやglobal justice(PEACE)の学習で多様なバックグラウンドを持つ異なる立場の人と対話したりする活動を通して、考えや価値観が似ていても全く同じではなくて、他人である限り大小を問わず考えの違いはあることを実感した。そして、対話を重ねるうちにそういった考え方の違いを面白い(興味深い)と思えるようになった。